Q&A外来受診~入棟まで編

■当科にてよくあるQ&Aコーナー■ 《外来受診~入棟まで編》

Q:緩和医療科の外来を一度でも受診すればいつでも入院(=入棟)できますか?
A:入棟にいたるまでには <緩和ケア病棟入棟までの流れ> にも記した通り段階があります。
入棟は、入棟基準6項目をみたし、入棟判定会議を通過しますと、病棟より入棟可能との連絡が入りましたら入院できます(入棟可能な患者様のみ入院待機リストに名前がのります)。
入棟の日時は相談して決めさせていただいております。

Q:緩和ケア病棟では何も治療しないのですか?
A:がんに対しての手術や抗癌剤・放射線を使う治療はしません。
痛み・吐き気・食欲不振・不眠・息苦しさなどの不快な症状に対しては積極的に対処いたします。
患者様と相談をし、症状のコントロールに努めます。

Q:内分泌系の持病(糖尿病等)があったりする場合、緩和医療科以外の他の診療科に受診することは可能ですか?

A:緩和医療科の医師と相談し、受診が必要となれば他の診療科の受診も可能です。
また、患者様が外来まで移動できない状態の際には病室での往診も可能です。

Q:本人が病名を知らないと入院できないのでしょうか?

A:知っていることが望ましいと思います。
患者様が病名をご存知ない場合でも、入棟中にご本人が告知を希望された場合や、症状緩和の為に必要と判断した場合には告知をすることがあります。 <入棟基準6> にもありますように、患者様から説明を求められた時は真実を説明しても良いという合意を得た上で入棟して頂いております。

Q:緩和ケア病棟は静かに死を待つ場所、最後に過ごす場所なのですよね?退院はどうなりますか?

A:最後に入院する病棟と誤解されている方に多々お会いしますが、そうではありません。症状コントロールができた後には、在宅に向けて退院できるよう支援しております。
当科では、実際に在宅療養へ移行された方もいらっしゃいます。

Q:入院するにあたり、入院中の費用のことが心配なのですが…。

A:「緩和ケア病棟入院料」という厚生労働省の定める定額制の入院費となります。
実際に負担して入院料は、加入されている健康保険等の負担割合によって異なります。
また、高額療養費制度を利用し申請すれば払い戻しを受ける事もできます。
※注意・・・高額療養費制度を受ける為には、加入されている医療保険の保険者に事前に申請を行い保険者から発行される「限度額適応認定証」を受け取り、医療機関の窓口に提示していただく必要があります。

Q:現在入院している病院・施設のソーシャルワーカー(またはケアマネージャー)から緩和ケアを勧められました。
どうすればいいですか?

A:<外来受診・病棟見学の予約方法> をご参照の上、まずは当科へ電話にてご連絡・ご相談ください。
平日の9時~16時で電話対応をいたしております、祝祭日および休日、夜間の対応はいたしておりませんのでご了承ください。状況により、当院のメディカルソーシャルワーカーが対応いたします。